FFT-Analyzer / VIBRATION-monitoring

振動測定装置


お客様をがっちりサポートする3つの機能

1. ミリング機能
 振動監視

  • 加工状態を判り易く5色で分類表示
  • 異常も見逃さない                                                                  異常検知し、不良流出を防止

2. びびりアナライズ機能
 振動監視
ハンマリング不要

  • 安定領域を見つけ出し、工具の持つポテンシャルを                                                   最大限に引き出す

3. ドリリング機能
 サーボ波形監視

  • センサレス(サーボ波形)でドリル加工を監視
  • モータの負荷監視に加え、RDF機能により                                                       負荷だけでは分からない欠損状態を検知


dB-2 ver.3の特徴


【ミリング機能】

多刃振動の周波数は、加工現象と結び付いている。
交通シグナルのごとく、加工状態を5つの色彩表示で識別


・トータルパワーG²で監視
  切削振動の強弱を表す
・周波数スペクトラムf(t)監視
  加工時の最新周波数を0.1秒毎に表示
・刃先通過起因の振動(TPF)をベースに
  TPFとNon-TPFを比較監視(独自機能)
・切削状態を周波数特性によって色区分表示



加工振動の生成に合わせて識別し、それを色別に表示する方法が左図の表示です。
・主軸の回転振動により発生するSRF振動を緑色
・工具通過振動の基本波の
TPF1を青色
その他のTPF高調波を水色
回転数起因ではない振動のNon-TPFを黄色
・Non-TPFの内、びびり成分を赤色にてわかりやすく切削状態を表示します。


※SRF:(Spindle-Revolving-Frequency)(Hz)= 主軸回転数rpm ÷ 60
※TPF:(Tool-PassingーFrequency)(Hz)= 主軸回転数rpmx刃数÷60




【びびりアナライズ機能】

振動よりびびり回避の安定ポケットを算出

・ハンマリング不要で簡易安定ポケット描画
  びびり抑制で品質/生産性を向上させる
  工具寿命をUPさせ、工具費削減に貢献
  コーナー部加工の一瞬のびびりを見逃さない
・びびり検出で回避回転数を演算表示
  機外へI/O端子からオーバライド値を出力




切削加工において、もっとも厄介なものが再生びびりです。再生びびりは、自らの固有振動数で生じる振動の位相が何かのトリガー原因でシフトする事で生じます。機械とツーリングに剛性と減衰性がある場合、びびり振動周期をTPFの逓倍に合わせるようにする事でびびりは避けられます。 高速加工における再生びびりの対応策として「安定ポケット法」が多くの人に知られています。
dB-2では、びびりが生じた振動周波数を捉え、最適な回転数を即算出し、安定ポケット線図を描画するびびりアナライズ機能を加えました。



【ドリリング機能】

センサレスでドリルの欠損検知

ドリリング機能とは、回転デジタルフィルタ(以下RDFと呼ぶ)機能を使った、SRF(Spindle-Revolving-Frequency)での、ドリル・リーマの欠損検知に使用する機能です。
ドリル加工時、正常な切削であれば両刃に均等に力が掛かり、2刃のバランスが取れています。刃先が欠損した場合には、力のつり合いが取れないインバランス状態となり、振動が発生します。SRF(回転周波数)振動が大きくなってきた場合には、刃具に何かしらの問題が生じてきたものと刃具の異常を検知、判定します。


・主軸・X/Y/Z軸のモータ負荷をしきい値監視
・RDFにより刃具の欠損やホルダ切粉噛みによるアンバランスから異常を検知
RDF:回転デジタルフィルタ



【分析機能】
・各データを比較し、見えなかった課題を見える化します。
・分析画面には3パターンあります。
・本体に蓄積された測定データを基に、加工中には見られない時間軸領域(秒単位)を指定して、トータルパワーや周波数スペクトラムを詳細に見る事が出来ます。



振動モニタリングユニット dB-2 Ver.3仕様

標準納入仕様


・有線加速度センサ接続チャンネル端子数:2ch …但し、加速度センサ1ヶ付属
・マイク接続端子数:1ch…マイクはオプション
・アナログセンサ入力端子数:8ch…1~3chはクランプ式電流センサ用(センサはオプション)
・マシンNC情報入力端子数:LANコネクタ端子付
※無線加速度センサ接続時はLANコネクタにWi-Fiアクセスポイント(別売)を接続して入力
 マシン側のスイッチングハブに空きが無い場合は、スイッチングハブを追加(別売)
 標準納入品
・操作画面 :10インチ タッチパネル           
・加速度センサ(アンプ内蔵型)   (標準納入仕様:1ヶ付属)
 電圧感度 10mV/m/s2 (設定画面で変更可能)
 測定可能周波数範囲 :  10 Hz~10000Hz
 上記範囲内での周波数範囲の切替えは可能
 加速度センサ用ケーブル5m付属


寸法
W320mm×H245mm×D80mm (コネクタなどの突起は含まず)
操作画面
10インチタッチパネル
供給電源
AC100V~240V
重量
4.5Kg
CPU
Celeronj1900
記憶装置
500GB HDD
OS
Windows10 IoT Enterprise
メモリ容量
4GB

※表示器と本体部を分離したコンパクトデザインは、DPU-A4モデルとなります。